明日出来ることは今日するな。

2017-05

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白鳥異伝

2006-12-06 (Wed) 08:58[ 編集 ]
白鳥異伝 白鳥異伝
荻原 規子 (1996/07)
徳間書店

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守の大巫女を中心とする女系一族の橘。その橘の娘であり、里長の娘でもある遠子(とおこ)と拾い子の小倶那(おぐな)は双子のように育てられた。しかし大碓皇子が里にきてから二人の運命は一変。小倶那は都へ旅立つ。再び遠子の前に現れた小倶那は「大蛇の剣」の主として、里を焼き滅ぼしてしまう。そんな小倶那を目の当たりにした遠子はある決意を胸に秘め…。
「勾玉三部作」の二作目。大碓皇子の名前でピンと来た方もいると思うけれど、「ヤマトタケル伝説」を基にしたストーリー。
母が子を思う愛は深すぎると罪になります。そこに囚われた子供の苦しさ。壮絶です。一方、恋する女は健気。強い。そして時に弱く可愛い。
この2つの愛情にはさまれ苦悩する男って、実は幸せなのかもしれないな…なんて思ったりもした。 ★★★★。

詳しい感想は本館にて。
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隠し剣孤影抄

2006-11-29 (Wed) 05:50[ 編集 ]
隠し剣孤影抄 隠し剣孤影抄
藤沢 周平 (2004/06)
文藝春秋

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秘剣を扱う剣客とはいえども、実態はその日の暮らしにもこと欠くような下級藩士たち…。秘剣はあくまでも秘剣であって、彼らは市井の中でつつましく暮らしている。しかし、ひとたび剣を握ると…。
藤沢さんの筆による情景描写、登場人物たちの細やかな心理描写が素晴らしい。秘剣を授けられたが故の孤独と宿命を粛々と受け入れ、来るべきときに備える主人公たち。剣豪とはいえ、だらしなく情けない者もいる。しかし、それを支える人たちがいることの安心感。藤沢さんの目線はとてもあたたかい。「女人剣さざ波」はおすすめ。 ★★★★。

詳しい感想は本館にて。

空色勾玉

2006-11-25 (Sat) 07:12[ 編集 ]
空色勾玉 空色勾玉
荻原 規子 (1996/07)
徳間書店

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神と人がまだ近しい間柄だった古代。輝(かぐ)族と闇(くら)族が戦う地に一人残され養い親に拾われた娘、狭也(さや)は幸せに暮らつつも、密かに「鬼」に追われる夢に悩まされていた。やがてその夢が現実となり、輝の宮に救いを求める。彼女がそこで出会ったのは輝の大御神の末子の稚羽矢(ちはや)。しかし、彼は囚われの身だった…。古事記などの神話をベースにしたファンタジー。
正直、狭也にはあまり同調できなかったけれど、稚羽矢はいい。悲壮感を漂わせつつも天然キャラで、「悲劇の御子」という立場に甘んじていないところがいい。
若干「あれ?」と思う部分がなきにしもあらず、だったのだけれど古事記の新解釈(?)という点では面白かった。 ★★★★。

詳しい感想は本館にて。

ららら科学の子

2006-11-18 (Sat) 05:35[ 編集 ]
ららら科學の子 ららら科學の子
矢作 俊彦 (2003/09/25)
文藝春秋

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1968年。学園紛争真っ只中の時代、彼は殺人未遂を犯し中国へと密航する。それから30年が過ぎ、彼は密かに帰ってきた。30年ぶりの日本に彼は戸惑い、そして30年を振り返る…。彼はこれからどう生きるのか。
30年ぶりに帰国した男が何か事件を起こしたり、引っ掻き回したり、回されたりするのか…と、思っていたらさにあらず。淡々と30年の月日の流れを振り返るだけの物語。テレビや新聞を見ることも稀な中国の辺境の地に住んでいた彼が21世紀の東京に帰ってきたのにさほど、カルチャーショックを受けていないのは「鉄腕アトム」をリアルタイムで見て「いつかこんな日がやってくる」と、信じていたからなのだろうか。
淡々とした日々の中で彼が失ったもの、失いたくないもののために自分を取り戻す決意を静かに固め、実行するところに安堵した。 ★★★。

詳しい感想は本館にて。

家守綺譚

2006-11-16 (Thu) 12:38[ 編集 ]
家守綺譚 家守綺譚
梨木 香歩 (2006/09)
新潮社

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文筆業で細々と糧を得ている綿貫征四郎は亡き友人の実家に「家守」として暮らすことになった。庭には池があり、季節ごとに草木や花、さまざまな生き物が顔を出す。亡き友人までもがひょっこり現れ…。
かつての日本はこういう美しい情景がそこかしこにあったのだろうな…と、うらやましさと懐かしさを感じる。淡々と日常をつづっただけの短い「記録」なのに、心を揺すぶられ、洗われる。100年の間にわたしたちは「豊かな生活」と引き換えに「豊かな暮らし」を失ってしまった。けれど、手を伸ばせばまだ届くんじゃないか…まだ間に合うんじゃないか…そんな「希望」を感じさせてくれる作品。
「葡萄」の章は生き急ぐ人、死に急ぐ人…そんな人たちに特に読んでもらいたい。★★★★。

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黎明に叛くもの

2006-11-10 (Fri) 10:17[ 編集 ]
黎明に叛くもの 黎明に叛くもの
宇月原 晴明 (2006/07)
中央公論新社

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戦国時代、イスラムの秘法を伝える山で育った若者は「松永久秀」と名乗り、兄弟子「斉藤道三」と天下を二分するべく、傀儡と秘法をあやつる。しかし久秀の前に立ちはだかる「織田信長」…。
不勉強で松永久秀のことをほとんど知りません。大仏殿を燃やしたのもこの人だったのね…と、これを読んで認識したくらい(苦笑)。おまけに突飛な設定とストーリーで挫折しそうでした。でも、読了してしまえば「面白かった」。教科書を見れば結果はわかることだけれど、こういう見方をすると歴史の勉強も面白くなる…という副読本がわりにいいかも。
信長に対する憎しみが半端じゃない。妄執。ここまでいくとあっぱれ。
また傀儡の果心とのやりとりは「どつき漫才」を見ているかのような、おもしろさ。妖しげなストーリーの中での一服の清涼剤か?!。★★★★。

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誰か Somebody

2006-11-09 (Thu) 10:31[ 編集 ]
誰か Somebody 誰か Somebody
宮部 みゆき (2005/08/20)
光文社

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今多コンツェルンの広報室に勤める杉村はコンツェルンの会長であり、義父の今多から自転車に撥ねられ亡くなった自分の元運転手、梶田の残された娘たちの力になってほしい、と頼まれる。杉村は梶田の娘と共に梶田の過去と梶田を撥ねた犯人を探り始めるが、梶田姉妹の姉の聡美は過去に誘拐事件に遭ったことがあるらしく…。
久々の宮部作品。隠された欲望や疑心暗鬼な部分、心の醜さを書きつつも「悪いヤツだな」と切って捨てることが出来ない人間を書いている。他人にはうかがい知ること出来ない姉妹間の葛藤や軋轢だと割り切れば後味の悪い結末にも「これはこれでいい」と思える。人間なら誰もが持ち合わせている醜さを必要以上に美化することなく描きつつ、さりげなく幸せになってほしいという願いもこめているのはさすが。★★★★。

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ぬしさまへ

2006-11-08 (Wed) 09:08[ 編集 ]
ぬしさまへ ぬしさまへ
畠中 恵 (2005/11/26)
新潮社

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廻船問屋兼薬種問屋の若だんな、一太郎は相変わらず寝たり起きたりの日々を過ごしている。ある日幼馴染で和菓子屋の息子栄吉が作った饅頭で老人が死んだと知り、ちょっとズレた妖たちとともに真相を究明する…(「栄吉の菓子」)、ほか6作。
まだ2作目なのにもうどこか懐かしいような思いがする。やっぱり人間と妖たちはかつて共存していた、ということなのかな。
身体が思うように動かない一太郎ではあるけれど、動き回れない分、想像力や人を思う気持ちが人一倍強く、心はたくましい。そして妖たちにもやはり「生きる者」としての感情があるのだな…ということがわかって、より身近に感じられた。 ★★★★。

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邪魅の雫

2006-10-31 (Tue) 10:43[ 編集 ]
邪魅の雫 邪魅の雫
京極 夏彦 (2006/09/27)
講談社

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昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように次々に毒殺死体が発見される。所轄勤務となった青木は事件に不可解なものを感じ、木場に相談する。一方、探偵助手の益田は榎木津の従兄から榎木津の縁談が次々に破談になる理由を調べて欲しいと依頼され…。
一言で言うなら、混沌。一見繋がっているようで実は何も繋がっていない。けれど、そこには本人も意識しない悪意が連鎖している。最後の一線を越えるか、踏みとどまるかはきっかけとアイテム(雫)が揃っているか、否か…。
いつもとは趣が異なる。憑き物落としも京極堂は導くだけで最終的には榎木津が落としたし…。落とす方も落とされるほうも残酷ではあったが。にも関わらず、榎木津登場シーンは限りなく少ない。しかも暴れない。この暴れない榎木津に少なからずショックを受けた。日ごろ、自らを神と言ってはばからない彼が人間として放った一言に重みを感じた。
そして…関口、京極堂、榎木津の3人の友情に感動した。 ★★★★。

詳しい感想は本館にて。

彩雲国物語~緑風は刃のごとく

2006-10-26 (Thu) 18:30[ 編集 ]
彩雲国物語―緑風は刃のごとく 彩雲国物語―緑風は刃のごとく
雪乃 紗衣 (2006/09/30)
角川書店

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謹慎が解かれ、登城した秀麗。しかし「一ヶ月以内にどこかの部署に採用されなければ免職」というリストラ対象者リストにあげられていた。そんな中、自分のことだけで手一杯のはずの秀麗なのに、他のリストラ対象者たちの面倒まで見ることになり…。
政治の裏側の厳しさを秀麗と読者にはじめて示した今作。…今までの作品は秀麗の「政治とはこうあってほしい」という理想を実現してきたけれど、今回は「理想だけでは政治は成り立たない」という現実を突きつけられる。そしてそのためには「汚れ役」の存在も否定出来ない。今後、秀麗は理想と現実に悩むことになるだろう。
いよいよ次回以降、縹家と彩八家筆頭の藍家も動き出す気配。 ★★★。

詳しい感想は本館にて。

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